当院の方針について
こんにちは!
暑かったり寒かったり蒸したりと中々やんちゃな天気を見せてる7月ですが、皆様体調を崩さずに元気でお過ごしでしょうか。
獣医師が一人しかいない当院では私が体調を崩さないように管理するので必死です。
早く安定した天気になってくれるといいですね!
春の予防シーズンも終わってきましたので当院も予約が空いてきました。
何か些細なご相談がある方はぜひこの機会にいつでもご予約ください。
さて今回は当院の診療方針についてお話しておこうと思います。
皆様結構気になっているんじゃないかと思うのですが、割とナイーブなところなのでHPやブログなどではあまり飼い主さんに明言することは多くない点なんです。
ですが、折角このブログまで見てくださってる方ですので、是非とも当院を検討するときの判断材料としていただけたらと思っております。
まず前提として私は、動物はペットではなく家族だと考えています。
昔は「愛玩動物」と言われており看護師の資格も愛玩動物看護師ですが、今では「伴侶動物」という言い方が広がっています。
伴侶とは、人生を連れ立つ者、また配偶者などの意味を持ちます。
つまり私がいつも診察させていただいている子達は、飼い主様の人生をともにしている大切な家族だと思っています。
そんな子を病院に連れてきたとき、飼い主様は基本的に何かの不安があるから来てくださっているんですね。
であるならば、たとえそれが些細なことでもその不安を明確にし、理由を解明し、解決してあげるのが私の仕事です。
その時に大切になるのは検査です。
例えば耳が痒いとのことであれば、耳の中を見る「耳鏡検査」、耳垢の中に細菌やカビがいないか確認する「耳垢検査」などが必要になります。
もしも耳の中に草の種がはいっていたら、薬を使っても治りません。
もしも耳垢の原因がカビならば、抗生剤(細菌を倒す薬)を使っても治りません。
原因を突き止め、適切に治療をするからこそ、最短経路で飼い主さんの不安を拭いペットの異常を治すことが出来ます。
ときにはそれが多くの検査を要することになる病気かもしれません。
例えば腎臓病。
高齢の猫ちゃんの腎臓病がある場合、
・血液検査
・尿検査
・腹部エコー検査
・血圧検査
これらを行うので、初回の検査では最低でも2万円近くかかってくることがあります。
加えて、高齢の猫で腎臓病がある場合、甲状腺機能亢進症を伴っているケースが多数あります。
そうなるともっと高額になるでしょう。
でも私はきちんと提案をしています。
飼い主さんのお財布事情を勝手に推測して、私が勝手に検査や治療を制限してしまいたくないからです。
つまり私の治療方針は、
「必要な治療・検査提案はすべて行い、希望に合わせた過不足のない範囲できちんとした医療を行う」
です。
なので場合によっては検査が多くなって高いねと言われることもあります。
ですが高額な検査費用になる場合は事前に説明し、検査をしたあとはその費用に見合うように検査結果の解釈や今後の治療プランの選択を少なくとも3つ以上提案するように心がけています。
また、高額だから時間を使っているわけでもありません。
フードの相談だけで30分以上お話することもよくあります。その際は診察料の1000円だけです。
すべての根底にあるのは、全ての飼い主さんと全てのペットに幸せになってほしいという思いだけです。
それに必要なのは、必要な検査を行った上で得られる正しい情報だと思っています。
残念ながら、パパっと身体検査をしてパパっと治療薬を出してほしい方には私は合わないかもしれません。
一方、本当に家族のことが心配で、なぜ調子が悪いか分からないから診て欲しい考えて欲しいという方であればお力になれると思います。
まずはちょっとしたことでもいいのでご相談にいらっしゃってください。