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6.12(土) |
リンダちゃんは8歳のミニチュアダックスフンドで女の子です。 |
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昨日泡を吐いたとのことで来院されました。 |
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以前から週に1回は吐くとのことでした。 |
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今朝は食事も食べなっかたようです。 |
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ここ1カ月くらい食事の食いつきが良くないとのことでした。 |
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身体検査では発熱がみられました。 |
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まずは対症療法で経過観察することにしました。 |
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6.13(日) |
発熱はおさまっていましたが食欲はなく水を飲んでは吐くとのことでした。 |
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脱水傾向にあったので点滴治療も始めました。 |
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また、詳しい検査も検討しました。 |
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6.14(月) |
症状は改善せず。 |
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身体検査では、この時初めて消化管内異物らしきものが触知されました。 |
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リンダちゃんのおかあさんにそのことをお話ししたところ |
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以前留守中にゴミ箱をひっくり返していたことがあったとのことでした。 |
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もしかしたらその時に異物を飲み込んだのかも。 |
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お母さんは手術を希望されたので血液検査、超音波検査、レントゲン検査後に |
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試験開腹することにしました。 |
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開腹してみると小腸に親指より少し大きい異物が詰まっているのが見て取れました。 |
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胃にあった異物が小腸に入り途中まで流れて詰まったようです。 |
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そこで腸を切開して異物を取り出しました。 |
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異物は黒い固いものでしたそれが何かはわかりませんでした。 |
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手術は切開した腸を縫合し無事終了しました。 |
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リンダちゃんのおかあさんに異物を見てもらいましたがそれが何かは結局わかりませんでした。 |
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腸閉塞では異物の種類などによって重症度も様々です。 |
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腸穿孔による腹膜炎や広範囲の腸の損傷では重篤な症状に陥り死亡することもあります。 |
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異食癖のある動物では特に注意が必要と思われます。 |
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リンダちゃんは手術の4日後に元気に退院しました。 |
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最後に、診療日誌への公開を承諾してくださったリンダちゃんのご家族に |
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感謝いたします。 |
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ありがとうございました。 |
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